地中海式食事はオリーブオイルの文化の伝来から

ずっと変わらずに地中海沿岸地方で続けられていたものですが

その食事法が「地中海式ダイエット」として注目され始めたのは

アメリカのミネソタ大学の生理学者アンセル・キーズ博士が

1958年から始めた世界七カ国共同研究の結果を発表した時からでした。

 

研究者達は地中海沿岸諸国では

アメリカやイギリス、ドイツ、北欧などに比べて

心筋梗塞や狭心症などの疾患が少ないことから

伝統的な食生活が要因なのでは?という考えから

世界7カ国の食事の違いと虚血性心疾患の

疫学調査が行われました。

 

調査の対象となったのは日本、アメリカ合衆国

フィンランド、イタリア、オランダ、ギリシャ、ユーゴスラビアの7カ国。

 

この疫学調査により 「1960年当時」 の

クレタ島や地中海沿岸諸国では

成人の平均寿命が世界最高であったことが証明されました。

 

同じような高脂肪食でも

アメリカ、北欧では狭心症や

心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が高く

イタリア、ギリシャの死亡率はかなり低いことも解りました。

 

そしてこの疫学研究によりキース博士が初めて

心臓病(狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患)の

発症の主な要因は血液中のコレステロールであるということを実証しました。

 

1960年代の地中海料理とは

穀類、野菜類、豆類、果物、オリーブオイルなどの

植物性食品を中心としていたことを強調しておきます。

当時の貧しい生活ではお肉は貴重品であったこと。

新鮮な魚介類を食べていたこと。

保存食としてチーズなどの乳製品を採っていたこと。

ワインを食事中に適量いただいていたこと。

 

 

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バターを常食し、獣肉をメインにいただく食文化とは対局にある

オリーブオイルを中心としたほぼベジタリアンな食文化を送っていた時代において

地中海料理が長寿に向けて最高のパフォーマンスを発揮していたことを

キース博士は研究結果と共に世界に立証してくれたのです。

 

この時から地中海沿岸の食生活が

「地中海式ダイエット」と呼ばれるようになり

世界で健康ブームが巻き起こりました。